#10: GPT-5.6 Sol、Grok 4.5、Fable 5

今回は、GPT-5.6 Sol の公開ローンチ、Grok 4.5 を先に扱い、続いて Fable 5 の利用枠延長と分業パターン、その他の話題を見ます。

GPT-5.6 Sol の木曜ローンチ

OpenAI は 7 月 8 日、GPT-5.6 Sol・Terra・Luna を今週木曜日に公開ローンチすると告知しました(OpenAISam Altman)。6 月 26 日の limited preview では政府調整下で限定的パートナー向けだった 3 モデルが、木曜に一般向けへ開放され、あわせてプレビューアクセスも世界的に拡大されます。Trump 政権が GPT-5.6 の広範なローンチへの制限を解除し、商務省がケースバイケースで承認したと Axios が報じています(Axios)。

公式ブログ では、Sol がフラッグシップ、Terra が GPT-5.5 並み性能で 2 倍安価、Luna が最安帯と位置づけられています。API 価格は Sol $5/$0.50/$30、Terra $2.50/$0.25/$15、Luna $1/$0.10/$6(いずれも input/cached/output per 1M tokens)。7 月には Cerebras 上で Sol を最大 750 tokens/sec で提供する計画も告知されています(wafer)。ただし 6 月末時点では約 20 組織への限定 preview で、政府への事前共有が前提でした。

早期テスターの報告は、「非常に有能だが Fable を明確に超えてはいない」で概ね揃っています。Theo は GPT-5.5 の問題を全て潰しており Computer Use では世界最高水準だと書き(Theocomputer use)、Ethan Mollick は Fable と同等の能力だが感覚が異なる(Sol はステップごとに人と並走、Fable は長いタスクを自走)と整理しています(Ethan Mollick)。一方 Matt Shumer は、テストしたほぼ全タスクで Fable の方が優れよりエージェント的で、Fable の 1 ターンが Sol の複数ターンに相当したと書いています(Matt Shumer)。いずれも一般公開前の preview アクセス下での報告で、比較結果はプロンプトとタスク選定で割れています。

Codex 側では GPT-5.6 の feature flag が有効化でき、Sol / Terra / Luna と新しい速度セレクターが UI に出ている、という観測が preview 前から出ていました(Chetaslua)。木曜ローンチが Codex / ChatGPT / API のどこまでを含む GA なのかは、当日の公式告知で確定します。

Grok 4.5

Elon Musk は 7 月 8 日、ベータテスト顧客からの肯定的フィードバックを受け、SpaceXAI が翌日 Grok 4.5 を一般公開すると書きました(投稿)。性能は Opus クラスで、より高速・トークン効率が高く・低コストだとしています。