【今週の話題】Claude Code Action が話題
2025年5月22日に正式リリースされたClaude Codeと同時に公開された、GitHubのプルリクエストやイシュー内でコードの質問や変更を自動で行うことができるGitHub Action「Claude Code Action」がにわかに話題になっています。

これはGitHub上で自由に @claudeのメンションで話しかけられ、完全自律型のコーディングエージェントのように振る舞いますが、Anthropics社がインフラを提供しているわけではありません。ユーザーが各自CLI型コーディングエージェントのClaude CodeをAPIキーとともに自分のリポジトリのGitHub Actionsに持ち込み、GitHub APIのフックから自動実行されます。
Claude Code SDK
なぜこれが実現できるかというとClaude Codeは「Claude Code SDK」の上に構築されており、アプリケーションへのプログラム的な組み込みを可能にしているからです。といってもSDKというたいそうな名前ですが現在は「コマンドラインからの呼び出しに対応」程度の意味です。
Claude Codeは-pオプションをつけて実行することでユーザーの確認待ちを通さず、タスク完了まで処理を実行します。実行時にあらかじめ許可する権限も--allowedTools 指定できます。
Claude Code Actionはこの仕組みを利用して、GitHub Actions上でclaude-code-base-actionという別のAcionへ収集したコンテキストを渡してBun経由のサブプロセスでclaudeコマンドを実行します(SDKドキュメントによると、PythonやTypeScript向けのSDKライブライも開発中とのことです)。
このActionはデフォルトでUbuntuイメージで実行されますが、筆者が検証したところmacosのイメージでも動作しました。Xcodeプロジェクトのビルドなどに対応します。

定額プランでの利用について
Claude Code Actionの利用に伴うコストは、GitHub Actionsの利用時間とClaude APIのトークン消費によって発生します。認証にAPIキーを利用するのでclaudeコマンドで発生するモデルのアクセスは従量課金になります。
しかしClaude Code Actionは内部的には claudeコマンドのラッパーなので、実行時にログイン情報を任意の場所に配置するだけでClaude Codeの定額プランのアカウントの権限で使用できます。
すでにこのClaude Maxのアカウント認証を組み込む第三者のフォークレポジトリが公開されています。
Anthropic社に問い合わせ行った櫟木さんによると「Your usage is currently acceptable, but it falls into a gray area since consumer plans are primarily designed for individual, interactive use. 」という利用規約上は明確に禁止する項目はないが想定される使い方ではないことが分かります。
Anthropicのサポートに、以下の点についての問い合わせを行い、回答が来たので共有します。
— 櫟木 宣男 / Nobuo Ichiki (@ni_ch) May 29, 2025
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📝 問い合わせのポイント
1. Claude Max + Claude Code Action という使い方は、Claude Maxの利用規約に準拠していますか?
2. 自動化された/ヘッドレス環境でClaude…
サーバーにログインしてclaudeコマンドを使うユースケースと明確に区別はないので理解できますが、それをこのGitHub Actionで使う場合は不特定多数へのアクセスを提供してしまうおそれもあります。長期的に維持される可能性も低いので、素直にAPIキー利用をするのがよいでしょう。