AI開発者ニュース #6: Steering Claude Code、Copilot + Kimi、Impeccable

AI開発、コーディングエージェント、devtools 周辺で読んでおきたい話題をまとめます。

これは有料購読者向けのボーナストラックコンテンツです。
AI開発、コーディングエージェント、devtools 周辺の話題を、一次情報を辿れる形で短くまとめます。
形式や背景は、Xのリコメンド資産から作る「AI開発者ニュース」を始めます に書きました。

今回は、Steering Claude Code、GitHub Copilot + Kimi K2.7 Code、Impeccable を先に扱い、続いて Claude Code Artifacts、Fable、その他の話題を見ます。

Steering Claude Code

Anthropic は Steering Claude Code で、7 つの指示メカニズムがいつロードされ、コンパクション後に何が残るかを表に整理しました。

CLAUDE.md はセッション開始時にメモ化され、コンパクション後にディスクから再読み込みされます。.claude/rules/ の path-scoped rules は該当ファイルを触ったときだけ入り、skills は名前と説明だけが先に入って本文は invoke 時に読み込まれます。invoke 済み skills は共有トークン予算の中で古いものから落ちます。

Checkpointing docs では、/rewind か空のプロンプトで Esc 2 回押しから、会話のみ・コードのみ・両方の復元、あるいは選択地点からの要約(Summarize from here / up to here)を選べます。bash コマンドによるファイル変更は追跡されません。

GitHub Copilot + Kimi K2.7 Code

GitHub は、オープンウェイトモデル Kimi K2.7 Code を GitHub Copilot で一般提供開始したと changelog で案内しました。Copilot のモデルピッカーで選べる最初のオープンウェイトモデルで、Microsoft Azure 上でホストされます。

Pro / Pro+ / Max から段階的にロールアウト中です。VS Code 1.127.0 以降、Visual Studio 17.14.6 以降、Copilot CLI、cloud agent、GitHub Mobile、JetBrains、Xcode、Eclipse などで選べます。Business / Enterprise は管理者が Kimi K2.7 Code ポリシーを有効化する必要があり、デフォルトはオフです。

6 月 1 日から Copilot は premium request ベースの課金から GitHub AI Credits(略称 AIC)の usage-based billing へ移行しています(GitHub blog)。Kimi K2.7 Code も provider list pricing で AIC を消費するモデルとして載っています。

Impeccable: AI コーディング向けのデザイン skill

Paul Bakaus 氏の Impeccable は、Anthropic の frontend-design skill を土台に、23 個の /impeccable コマンド(auditpolishcritiquedistill など)と、LLM 不要の 45 件の deterministic detector ルールを載せています(GitHubimpeccable.style)。/impeccable initPRODUCT.mdDESIGN.md を書き、以降のコマンドが audience・色・タイポグラフィ・コンポーネント方針を読めるようにします。

npx impeccable install は skill に加えて、Claude Code・Cursor・Codex・GitHub Copilot 向けの design hook も入れます(hooks docs)。UI ファイルへの直接編集のあと、hook が detector を走らせ、指摘をエージェントの会話へ戻します。Claude Code、GitHub Copilot、Codex は編集後に findings を出し、Cursor は悪い書き込みを着地前にブロックします。Copilot 側は .github/hooks/impeccable.json が CLI と cloud agent の両方で動き、apply_patch 経由の編集も対象です。

skill-v3.7.0 から、プロジェクトに DESIGN.md があると hook と npx impeccable detect がその design system を読み、ドキュメント化した palette・typography・rounded scale に対する font / color / radius の drift を拾います。detector の例外は .impeccable/config.json に集約され、impeccable ignores で rule・file・value 単位の ignore を CLI から足せます。

単体の npx impeccable detect src/ はディレクトリ、HTML ファイル、URL を LLM なしで走査でき、--json で CI 向け出力もできます(detector docs)。Inter だらけ、紫グラデ、カードの入れ子、bounce easing など、AI slop 向けの anti-pattern がルール化されています。

Claude Code Artifacts が Pro / Max に展開

6 月 18 日に Team / Enterprise beta として出た Artifacts が、7 月 2 日から Pro / Max でも使えるようになりました(blogClaudeDevsfeature availability)。Claude Code セッションから claude.ai 上の非公開 URL へインタラクティブな HTML を公開する機能で、PR ウォークスルーや調査ダッシュボードなどをブラウザで見せられます(Artifacts docs)。同じ URL へ再公開すると、開いているページがその場で更新されます。

/login 済みの claude.ai セッションが必要で、API キー・Bedrock・Vertex AI・Foundry 経由では使えません。ページは静的 HTML 1 枚(CSP で外部 fetch / スクリプト読み込みはブロック)で、.html / .htm / .md のみ、16 MiB 超は失敗します。Pro / Max は作者本人のみ閲覧、Team / Enterprise は組織内メンバーへ Share できます。無効化は disableArtifactCLAUDE_CODE_DISABLE_ARTIFACT=1permissions.deny への Artifact 追加です。

Fable 5 が 7 月 7 日でサブスク枠から外れる

Fable 5 は 7 月 1 日に 再デプロイ され、Claude Platform / Claude.ai / Claude Code / Claude Cowork で再び選べます。Pro / Max / Team / 一部 Enterprise では 7 月 7 日まで週次枠の 50% までがサブスクに含まれ、以降は usage credits($10 / $50 per Mtok)です。標準 Enterprise 席は最初から credits 経由で、プレミアム Enterprise 席だけ 7 月 7 日までサブスク枠に残ります。

Thariq Shihipar 氏は、7 月 7 日以降も容量に余裕ができ次第サブスク標準枠へ戻す方針は変わらない、と述べています(Thariq)。Claude Tag でも Fable 5 が選べ、9 月 1 日まで Team に $2,500・Enterprise に $25,000 のクレジットが付与されます(Claudeproduct page)。

その他の話題

Mastra Webhook Signals: Mastra は、GitHub・Slack・Stripe など外部システムからの webhook を購読したエージェントスレッドへ流し込む Webhook Signalsblog で紹介しました(7 月 1 日)。WebhookSignalProvider が payload から externalResourceId を抜き出し、購読中の thread に notification signal を注入します。subscribeThread で thread と外部リソースを結び、API route から handleWebhook() を呼ぶ構成が例です(Signals docs)。

Browser Use: release 0.13.3 で CLI 3.0(Browser Harness ベース)と browser-use skill install が入りました(Browser Use)。CLI docs では、エージェントが browser-use openstateclicktype などを呼び、ローカル Chrome / クラウド / CDP の 3 モードでブラウザをセッション間保持する流れが整理されています。browser-use skill install は Claude Code、Codex、Cursor、Gemini、OpenCode 向け skill を配り、npx skills add https://github.com/browser-use/browser-use --skill browser-use でも追加できます。

Vercel deploy --dry: changelog(7 月 1 日)では、リンク済みプロジェクトで vercel deploy --dry を実行すると、検出された framework preset とデプロイ対象ファイル一覧を、アップロードや deployment 作成なしで確認できると案内されています。--format=json で hash・ignored paths・サイズ分布を機械可読に返し、非 TTY では JSON がデフォルトです。エージェントが .vercelignore や oversized asset をデプロイ前に検証する用途にも想定されています。CLI v54.17.2 以降が必要です。

Wrangler auth profiles: Cloudflare changelog では、named OAuth ログインをディレクトリへ紐づけて切り替える wrangler auth create / wrangler auth activate が案内されています。--profileWRANGLER_PROFILE で単発指定でき、CI では CLOUDFLARE_API_TOKEN が優先されます。

livediff: ジェネレーター、フォーマッター、マイグレーション中のファイル変更をターミナルでリアルタイム監視する Rust TUI です(GitHub)。ratatui ベースで cargo install livediff、ブラウザデモは socket7.github.io/Livediff にあります。

Rolldown: rolldown.rs は Vite 向けの Rust bundler です。メンテナの Yunfei He 氏は、Rolldown がバンドルに使う TypeScript コンパイラが Webpack 同梱のものより約 3 倍速い、と書いていました(Yunfei He)。vitejs/rolldown-vite-perf-wins にはプロジェクト別の build 時間短縮例が並んでいます。

Paper Shaders: WebGL シェーダーライブラリ paper-design/shaders が Apache 2.0 で、プラグイン・アプリ・Figma プラグインへの組み込みと再販を許可しています(Dominik Roszkowski)。