はてなブックマーク b:id:laisoの利用法について

はてなブックマークはβサービス初期時から、やっぱり極々個人的に使用していて、これからもおそらくそうです。
ニュースサイト管理人的な、自分が選び抜いた情報の発信の楽しみや、weblogのコメント欄に変わる「ゆるコミュ」思考な新しい交流場所としての楽しみを感じていた時期もありましたが、元々そういう性格なのか、日に日に何千というブックマークをポストしているうちにそういうものも薄れてきてしまいました。ではどういう考えを持って「個人的に利用しているのか」というのを本稿では書いていこうと思います。

どういうもの(基準で)をブックマークしているのか

b:id:laisoでは他のソーシャルブックマークユーザーからしてみれば、一日に大量の記事がブックマークされます。それはなぜかというと自分の関心があったものをすべてブックマークしているからです。「関心がある/なし」だけで判断しているので、当然ちゃんと読んでない記事がほとんどです。
この感覚は理解してもらえるかどうかは分からないんですけど自分は昔から「なんでwebサイトを新しく更新された順に読まないといけないのだろう」という疑問を持っているのです。これは、日常生活でいう新商品とか、新発売とかに対する感覚と同じで、「新しい」ということ自体に=価値があるというのがピンとこないのです。
大量ブックマークは、そういう思考から来ていて、「更新されたから読む」のではなくて、完全に更新補足(からのブックマーク登録)と"読み"の活動を分離して、「○○のことを読みたいから栞を元に読んでゆく」というようにしたいのです。いわゆるデータベース的な利用ですので、当然すべてのブックマークした記事は未読既読にかかわらず[あとでよむ]わけなのです。「一度読んだら終了」ならブックマークする意味がありません。だからしばしば見られる「未読の記事をブックマークして評価するのはいかがなものか」という言説はピンときません。私はブックマークした時点では高評価も低評価もしていないし、絶賛も批判も感情は込めていないからです。

b:id:laisoでのtagについての考え

REVの日記@Hatena::Diary - ある種のブックマーカーに見る、はてなタグの使い方」にてb:id:laisotaggingについて少し言及があったので書きます。
私ははてなブックマークを利用する前には、MM/memoを利用していたのですがソーシャルブックマークやtagというものがいまいちよく分かっておらずなんとなしにポストしていたのですが、その時期に読んだ「 ◆ タグってぇのは、ジャンルのことじゃないよね? - ただのにっき (2005-02-11)」という記事へ非常に感銘受けたことを覚えています。
b:id:laisoでtagをつけないのは単純に「作業量軽減」という理由からなので、データベース利用とは直接は関係ありません。そもそもデータベース利用には「全文検索機能」が必要なので(それをtagで代用というのもありますが、自分がtaggingしたものしか探せないのは不便です。逆に言うと自分が「"tagにする"と思わなかった言葉」まで含めて探したいからです→その点では前から言っているように自動キーワード抽出機能に期待しています)現在のはてなブックマークの仕様ではまともに機能していません。一時期、webの履歴をhtml形式ですべてローカルへ保存するfirefoxのエクステンションを試用していましたがブラウジングがもっさりしてきたこともあってやめてしまいました。(試していないけどb:id:laisoplaggerかませてもキャッシュ部分しか取ってこれないのかなあ)
で、利用するならtag機能をどういう風に使いたいかというと「記事内容→カテゴライズ」ではなく、データベースへ登録した記事の「リマインダー」として利用したいのです。私の中でのカテゴライズとtaggingがどう違うのといわれればまぁ説明難しいですが、例えば上記の記事「ある種のブックマーカーに見る、はてなタグの使い方」でいうと(まぁタイトルが要約型になっていると通常検索で見つけやすいので易しい方ですが)、記事「ある種のブックマーカーに見る、はてなタグの使い方」から[web][SBM]という言葉は連想できても、その逆、[web][SBM]という言葉から記事「ある種のブックマーカーに見る、はてなタグの使い方」を探し出すことのできる確率は落ちるのです。もうすこし工夫するなら、[はてなブックマーカー]+[tagging]などにしてそれをtagの絞り込み検索で探した方がリマインダーとしては機能するはずです。このリマインダー用の言葉はもちろん各自によって違うので、例えば自分の名前の入っている記事だったら本人にとっては[laiso][tagging]の方が探しやすいかも知れません。
そして、リマインダー用の言葉は多いに越したことはないので(逆にばらけすぎると精度も落ちますが、「検索結果でリストアップされる/されない」では「1/0」なのであまり気にしません、すべてシステム任せにしなくてもよいですし、その部分は人力で補える範囲だと思います)候補となりそうな言葉を片っ端から入れたいのですが、一日に何十件もポストしているとその作業量はすさまじいことになります。ここで肝になるのが、自分のブックマークからではなく、全体のtagを利用したリマインダー/folksonomyなんですが。やはり、SBMではカテゴライズワードのtagが優勢なので現状では上手いこといきません。が、ユーザーも増えて最近では「ホットエントリー」ぐらいの範囲ならtagのバリエーションも様々で、絞り込み検索でうまく探し出せるような手応えがあります。しかし、私はホットエントリーはすべて保存させているので(故にホットエントリー経由の記事はb:id:laisoにもポストしません。これも作業量軽減)。なにより、私は自分だけがブックマークした、1userのものまで徹底して範囲に含めたい(むしろそういう記事こそ優先的に探し出したい)のであまりfolksonomyの恩恵にあずかれません。前後しますが、だからはてなダイアリーキーワードによる自動抽出機能(の未来を含めて)に期待しています。

追記

「この記事とこの記事は繋がっているな」とか思ったら、その「要素タグ」をつけたり。その要素言語が、文章中に出てくるとは限らないので、タグをつけないと検索できない。


を読んで。キーワード抽出による自動でのtaggingのリストへ、自発的に「文中へ出てこない言葉」を追加できるような感じが私の理想です。現在の仕様ではブックマークの概要ページ(entry*)を編集することで全体へそのキーワードを反映させることは可能ですので、それを更に進化させて自分のブックマーク内でも(tag)+自動抽出のキーワード+自分で入力したキーワードと探せると良いと思います。