はてなダイアリーとクリックランキング

良いエントリです。ナイスプログ

サイト黎明期を後ろ向きに駆け抜けろ!

はてなでは何故クリックランキングの類の参加者をあまり見かけないのか?」の疑問と考察。
確かにサイト黎明期というのはどんな大手でも「一日6hot(2ちゃんねる用語)」時代を通っていくわけで(例えば大手サイト九十九式の宮本さんも「1年以上の不毛のアクセス1桁時代があった」と書かれている)この時代に耐え切られなくなってしまった人が安易にクリックランキングの類に参加してしまうのではないか、と推測。はじめは「よく分からないけど、とりあえず登録してみました」という感じだろう。それでも、多少のアクセスは見込めるだろう、そしてサイトが順調に育ち検索からの参照や他サイトからのリンクなどでアクセス数が伸びてくると今度は欲が出てきて、ランキング上位を目指したいと考える。それがクリック誘導へとつながるのではないか。ランキングは密の味。
しかし、これらのサイトでは自分のスタイルを客観視する事を忘れていると思う。ランキングになんの興味のない一読者から見たクリック誘導は「必死さ」しか伝わらない。
(段落追記)実際にランキングに参加している人から見れば上の推測は全く以って的外れであり甚だ不愉快だ、と感じるかもしれない。例えば「応援が励みになる」とか「良いブログを知ってもらう為」などは私も理解できている。そのやり方も人それぞれ、「WEB拍手」を設置したり、積極的に紹介記事を書いたり。だが結果としてクリック誘導をすることによって、一部の閲覧者が不快感を持っているのを忘れないで欲しい。それを無視するか、「自分の読者は当てはまらない」と判断するかはあなた次第。

キーワードで支えられる面白ブログ

そして話をはてなダイアリーに戻すと、id:RSSさんも言っているとおりはてなの場合はこのサイト黎明期を乗り切る手段としてキーワードリンクからの参照がある。ちょっとした注目キーワードを日記に書き込み更新するだけで2桁のアクセスを得ることは容易である。ここがある程度、クリックランキング類参戦の抑止になっているのではないか(例えば大手サイト恐がりのテラヤマさんもコラム・テキストサイト論内で「何の宣伝活動もナシにどんどん一時的なアクセスがやってきます」とはてなの有利な点を書かれている、結構前の記事ですが)

おまけ「アンテナ登録=読者」幻想

さて、はてなで似たような「必死さ」演出をするいい手がある。はてなでは「ランキング上昇の楽しみ」に代わる物として「アンテナ登録数増加の楽しみ」がある。それで、エントリの文頭や文末に「このページをアンテナに追加する」というリンクを仕込むことだ。誘導パターンの例にもある「また騙されたわけだが(誘導)型」もなかなかむかついて良いかもしれない。ヘッダやフッタで登録用リンクを張ってる人はいるが、本文中でやっている人はまだ見たことがない。
しかし、私が思っているのは「アンテナに登録している=自分の日記(サイト)をすべて見ている」という思いこみをしてしまいやすいと言うことだ。いくらアンテナに登録されているからといって、それは何10何100あるうちの1サイトにすぎないし、その中でもあなたのサイトは優先度が下の方かもしれない。登録以前の過去ログは見ていないし、更新があっても少し見て興味がなさそうならすぐにウィンドウ(タブ)を閉じるだろう。そもそも何となく登録してあるだけかもしれない。「アンテナに登録されている」は「アンテナに登録されている」以外の意味はない。
(追記段落)ブックマークやRSSリーダー、その他ツールと違ってアンテナは数字やユーザー名がハッキリ分かってしまう所が親近感を感じたりするが、逆に厄介な点でもある。「アンテナ被登録・削除で一喜一憂するのはやめよう」というのが自分の考え。登録削除されたからと言って巡回手段なんてアンテナ以外にもたくさんある。もしかしたら別の巡回方法でチェックしているのかもしれない。もともと横の繋がりの多いはてなだ。日記を書き続けてればいつかはまた必然と出会うことになるだろう。
だから過度に「読者の目」を気にしすぎるのは危険だと思う。更新のプレッシャーを一人で感じているのはアホらしい。読者が見たい時に見に来るように、著者も書きたいときに書いて、消したいときに消す、そんなもんでいいんじゃないか。