修学旅行にはいい思い出がない

修学旅行にはいい思い出がない。
京都へ行ったときは修学旅行から帰ってきた後に作文を書かされた。"金閣寺に巨大蜘蛛がやってきて大パニック"といった僕の作文は見事に没を食らった。東京へ行ったときはちょうど地下鉄サリンの真っ最中でホテルで缶詰であった(なぜか九十九里での地引網だけは実行された、あそこは絶対的な安全が保障されているらしい)
韓国へ行ったときはもっとひどい。辛いものがとことん苦手な僕には地獄の毎日であった。"空港に降りた途端にキムチのニオイがする"といった都市伝説はホントだ、まず嗅覚から攻めてきた。その後味覚だ。ホテルでの食事も耐え難いものが待っていた、キムチ鍋にトッピングのキムチ、"赤い色をした麺"。こころなしか韓国では"白米"まで辛いのだ。
その後自然公園へ行く、韓国の子供達が観光客に金をせびっている。僕達の所にも来た。百円玉と千円札を同時に出すと子供達の手は百円玉に殺到した、韓国の子供達は非常に謙虚だ。
数日を過ごし、心身疲れ果てて帰宅した僕を待っていたのは"お母さん特製ビビンバ"であった。非常にありがたい。戸棚にあった「細打ち名人」を調理し、かっこんで、自室に篭り旅行中連絡の途絶えていたベル友(ポケベル全盛期)にメッセージを送った。
「カンコク サイコー」