篠原哲雄監督「昭和歌謡大全集」


昭和歌謡大全集
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定期的にカラオケパーティを開いている6人の少年グループ(松田龍平安藤政信池内博之など)と、全員ミドリという名前のおばさん6人(樋口可南子岸本加代子鈴木砂羽など)が、ちょっとしたいさかいからいつしか殺しあいへと発展。しかもその武器もどんどんエスカレートしていき……。

面白かった。原作の村上龍の小説は未読、「映像化不可能とわれた〜」ってのはラストの原爆のことか?
退屈な日常を無気力に過ごすガキ軍団とおばさん軍団の壮絶な復讐劇。復讐という名目の殺し合いに目的意識を持って次第にいきいきとしてく様が描かれている。
少年達はどこで出会ったかも思い出せないような「仲間」と共に自堕落な生活をしたまの週末には海沿いの自分たちで作った特設ステージにて昭和の歌謡曲を揚々と歌う。おばさん達は雑誌の座談会で出会った「ミドリ」という名を持つミドリの会の仲間達とカラオケに行ったりお食事会をしたり他人の話を聞かずに「自分」の話を聞かせたがったりして退屈な日常を過ごしていた。ガキもおばさんもどっちも「進化を諦めた連中」という似た側面を持っているものとして扱われている。
この映画は残酷描写やら重たいテーマがありそうですが基本的にタダの馬鹿映画です、唐突に出てきて両軍に助言するオカルト系のアブナイ娘や、群馬と埼玉の県境の金物屋に住むおばさんを異様に憎んでいるオヤジ、雪だるま式に規模がでかくなっていく武器、要所で流れる昭和歌謡までなんだかバカうたに聞こえてくる。
しかし市川実和子の顔怖いよ、、、