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村上正典監督『電車男』

ローカルルール

原作、書籍
未読
好きな映画
フルメタル・ジャケットデヴィッド・リンチ/フィンチャー/クローネンバーグ
好きなドラマ
「100億の男」「間宮家の人々」、宮藤官九郎
おたく
一般的におたく範疇、内部からは「にわか」の類
映画
一般的におたく範疇、内部からは「にわか」の類
その他
1981年生。暇。はてなジャンキーではてなセレブ(!)。

雑感

TVムービー仕立ては

この二人によるものが大きい。
CM見た段階では「名作の予感!」と興奮してたんだけど、公開後のネットでの評判を見てる内に、外したかぁ、と思っていた。いや、これは期待度の違いだ。一連のムーヴメントから、おたく負け犬純愛リアルストーリーの材料では誰もがトンデモ映画を予測したはづだ。それをふたを開けてみれば、急ぎ足で撮影・完成にこじつけた割には上質のTVムービー。アッパレ、「よくやった感」先行。無難ちゅやー無難だけど、後々まで語り継がれるようなものにはならなかったーなぁと残念。そして原作は相変わらず読まない。

役者

山田孝之は評判通りだった。過剰なまでのドモりをコミカルに。えぐえぐ演技で下顎が気になる。良い役者です。でも俺は「Stand UP !!」の二宮和也の猫背ッぷりと絶妙な声の裏返し方が好きだ。
中谷美紀はキャスティング段階で俺は全然イメージ違った。中谷美紀だったら酔っぱらいの大杉漣をグーパンで去なしそうなんだもん。ちがうなーちがうなー、とも思いながら見てた。しかーし、後半進むにつれて中谷美紀なりのエルメスの役作りが見えてこれはこれでありかなーと、思えてきた。中谷美紀じゃなくてもいいけど中谷美紀もアリだ。みたいな。でも髪型どうにかならんかったのかな、下ろした方がいいけど。老けて見えるから。

名無しさん

メガネナース、リーマン、主婦、ひきこもり、おたくトリオにメインを絞って、他の名無しをその他大勢にしていたので、電車-名無し間のやりとりがスムーズに(だ、台本!)。人員は画面6分割が限界の関係だ、きっと。掲示板ならぬ、チャット同然のリアルタイム進行で6人が会話。作戦会議。余計なログは載せません!
そして、名無しさん同士のゆるい横の繋がり、個々のストーリー。リーマンと主婦は同じ屋根の下で同じスレを見ていたし、マンガ喫茶のおたく3人組がベノワでリーマンと鉢合わせ(ベノワ売るつもりだ!)メガネナースは過去の恋愛を吹っ切って屋上で黄昏、夫婦ちゃねらーは関係修復、ひきこもりは脱ヒキ、おたく3人組は電車へのアドバイス通りのマニュアルスタイルで街へ繰り出し、集約、成長、発展。紛うことなきビルドゥングスロマンよ。

効果

「キターーー」はもっと声重ねて効果バリバリでどハデにやって欲しかった。告白シーン後に、秋葉原の電飾が全部「キターー」になったり、「キターー」の打ち上げ花火が上がったりするんだけど、美しくしたいのかネタ仕込みたいのかどっちだ。

客層、反応

デート映画らしくカップル中心、中高生もちらほら。「笑い」のポイントは、1行AAを音声化したところと、「何ヘーベーぐらいですか?」のところと、角砂糖もしゃもしゃのところぐらい。金のかかったであろう「衛生兵ー!」パートはちょっと……客層読んで!

エンドロールの後に一幕あります

TV版のプロローグに繋がる、チビノリダー伊東美咲の出会いのシーン。エルメス役には鼻口の気になるオンナを持ってくるに違いない。そして、またしても大杉連が酔っぱらってちょっかいを出している。なるほど、大杉連は何度もループされるパラレルワールド的純愛ストーリーにおける出会い生産機として機能するのか。いわば宙のストーリーテラー。今日もどこかで大杉漣がくだを巻いて、おたくと負け犬をくっつけているのだ。
【3】