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麻耶雄嵩『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』


首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司綾辻行人法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。

うはwwwwwマジメルカトス wwwwww

なめていた。ネットでちらほら名前と評判だけは見かけたが、俺は清涼院流水みたいなもんだと思っていた。
やばい。まずサブタイトルがやばい。「メルカトル鮎最後の事件」。デビュー作なのにいきなり終焉してる。名前のセンスもやばい。読み始めるともっとやばい。メルカトル鮎出てこない。木更津とかいう探偵が名推理を振るっている。しかもしょぼくれて一旦帰っちゃう。とおもったら後半にメルカトル鮎いきなり出てくる。しかも退場する。やばい。話ぐちゃぐちゃになって物凄い終り方したと思ったら、今までの迂回経路がなかったことになって、通行禁止路の大外からワトスンがまくってきてダービー制覇したかと思ったら岡本太郎デザインのトロフィーが授与される。やばい。最強の小二小説。
いや、真面目に言えば物凄い練られた話・構成だと思う。古典とかお決まりといった既存作群を利用したジェンガを積み上げた後に、中枢を一本抜いてガシャーンみたいなことや、今日のテーマはなんとかキャビアだ「アーレ・キュイジーヌ」でキッチンスタジアムの豊富な食材で鉄人達が派手な料理を次々と作り上げたと思ったら会食で岸朝子がつまみのカシューナッツの中から「サンクス橋本真也スタミナ弁当」をモゾモゾ取り出してパクついてるような、のを各パートでやってる(俺だけにしか分からない喩えなのは置いておく)。
よく言われてる「マニアの為のバカミステリ」とは感じなかったなー。読書歴1年未満で「ずっこけ3人組」とメフィスト賞作家くらいしか読んでない俺でも充分楽しめた。しかし21歳でこれ書いたのか……
(×雄崇→○雄嵩。thnx?BM)
【4】

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)