会計学入門・入門の書。表題「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」や「ベッドタウンにある高級フランス料理店はお客が全然入っていないのに、なぜやっていけているのか?」などの日常生活で生まれる身近な疑問について、各章では語られる。といっても「さおだけ屋は物凄いウラ技を駆使してウハウハになっている」などの雑学的な内容ではなくて、あくまで商売の面から見た会計学的な考え方で謎を検証する。専門用語を極力排し、使用する際も「日常の例」を提示して解説されている。非常に読みやすいが会計については、ほんののさわり程度のもので、社会人生活を送っていて何か商売に接する機会がある人なら何となく感覚で分かっていることがほとんどでしょう(したり顔)。
この本はバカ売れてしているらしいけどやっぱりタイトルがいいなぁ。ふと手に取りたくなる。なんかこのタイトルは著者サイトでファンの意見を聞いて決めたらしい。あったかエピソードだこと。
【3】/Amazon
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 331回
- この商品を含むブログ (1050件) を見る
余談
会計の「数字」についての考え方はなんとなく、「格ゲーリロン(理論)」のそれに似ている。特にエピソード6、7の「キャッシュ・フロー」「数字のセンス」の話を読んでいてそう思った。ゲージ効率とか、ダメージ期待値とかN択とか。