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森博嗣『笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE』


偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。
第2弾の『冷たい密室と博士たち』は飛ばして第3弾の方を読みました(特に意味はない)。オリオン像消失のトリックと、殺人事件のトリックが繋がっているのはフィクションにおいてお決まりなので、まずオリオン像消失トリックの方を考えながら読んでいたんですけど割と簡単でした*1、ネタバレには成らないと思いますが「ドラえもん」の道具で似たようなモノがあったので、俺の中でこの作品は「ドラえもんオチ」になるわけです*2
今回の見所は天才数学者・天王寺翔蔵と犀川・萌絵の問答にありました(またしても「籠もる博士」だ)。「数学の答えは、ときとして、現実には滑稽なものだ」という台詞はなかなか味わい深い。そして、高村薫の解説にあるとおり最終章が真の読み所であった。良い終わらせ方だと思う。
ただ、この森博嗣のシリーズは二冊読んだだけなんですけど、この他の作品も全部こんな感じかな、という予感があります。そうすると、お腹いっぱいというか、犀川・萌絵コンビにいまいち萌えることが出来ない俺は全部読む必要もないなぁ、と思いました。
【3】
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

余談

本作品で「鏡に映るモノはなぜ左右が逆になるのか?」という話が出てきますが、俺の中ではそれは「志村けんのだいじょぶだぁ」内の鏡コントにおいて結論が出ていた……

*1:言及日記を読んだけどみんな大体分かるみたい。でも後出しじゃんけん的に言えば「そこは重要ではない」ということになるんだろうなぁ。

*2:俺の中では「ハウルオチ」もありだった