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秋月涼介『月長石の魔犬』


右眼に藍玉(アクアマリン)のような淡い水色、左眼に紫水晶アメジスト)のような濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫(かざくらせいし)と、彼を慕う女子大生・鴇冬静流(ときとうしずる)。先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。境界線(ボーダー)を彷徨う人々と、頭部を切断された犬の首を縫い付けられた屍体。異常と正常。欲望と退屈。絶望と救い。根源を射つメフィスト賞受賞作!!
メフィスト賞受賞作?おかしい。ねむたくてしょうがなかった。濃いの読み過ぎたかなー。きっと俺の舌が狂ってるんだ。そういう意味ではタイミング悪かった。小説の「おもろい−つまらん」だって結局は水ものだろうし。何読んでも面白い(つまらん)時もあるし、普段読まないジャンルに手を出したら、やたら面白く感じることだってある。
にしてもねむたかったなぁ。なんだろ。読んでても心躍らないというか。いや、市内で何件も殺人事件が起きて、全部未解決で、しかも殺人鬼を狙った連続殺人鬼もいたりして、新しく起こった連続殺人は死体の首ちょんぱで、代わりに犬の頭を縫いつけるとかいう話自体は、まーまともじゃないんだけど。なんだろーなー。例えば主要人物・探偵役の石細工屋店主なんかは影薄すぎでしょ。3人称の群像劇形式で、視点キャラがちょくちょく切り替わるんだけど探偵には廻ってこない。たぶん、「石細工屋店主=連続殺人鬼殺人犯(ややこしい)かもね!」とほのめかしてるような作りなんだろうけど、成功してない(わかりやす過ぎるし)。あと、期待してたんだけど「石細工屋ならでは」の要素が入ってこないので、スタンダードなミステリとあんま代わり映えしなかったのかも。文章自体は軽くて読みやすいけど、キャラクター小説っていうほどキャラは立ってないし。結末の消化不良な感じからしてシリーズ化展望の臭いがプンプンした(残骸になったみたいだけど)。物語消費万歳。

他の人の感想見てきた

概ねこき下ろされてた。ちょっと可哀想。あえて庇うと、俺等には到底理解できない何かを裏でやりたかったんだ。きっと(いやホントにそういう気もする。賞取ってんだし)。
総評:激・難解小説。
【2】

月長石の魔犬 (講談社ノベルス)

月長石の魔犬 (講談社ノベルス)