矢口史靖監督『スウィングガールズ』


野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
よかった。油断してたらあのノリに持ってかれた。ラストの見せ場の演奏にいたるまで強引な持ってき方。うまいなーと思う。「良いもん見たわ」って感じにさせてくれるもの。もう、構成から細部にわたって『ウォーターボーイズ』で使ったやり口の記号化した要素を、ほぼそのまま使い回してるのは分かってるんだけど、ワンセットでオールオッケーになってしまう。その意味では『ウォーターボーイズ』を見ておくのは必須かもしれない。
役者も良い。主に顔(つら)が。主演のオンナなんか特に顔が畑臭くて良い感じだ。山形弁は本場のやつ聞いたことないからわからん。まぁ不自然さはあったがノリで強引に持っていった。でも、これ感想見てるとけっこうアイドル映画としか受け取ってない人居るんだなぁ。
あと自分が音楽に対して特に何も持ってないのが幸いした感じ。ジャズとか知らん。でも、サッチモが流れてきたら顔を思い浮かべて爆笑する。そんな感じ。
青春とか、性春とか、そんなんどうでもええから、みなさん矢口史靖みたいに純粋に映画撮りましょ/全身虚構製造器 コザックlaiso(ぱくった)
【4】
スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

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