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高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』

詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
出版社/著者からの内容紹介

高橋源一郎のデビュー作であり評価が高く、かなり有名な純文学作品です。この作品についてはあらすじを紹介してもはあまり意味はないのかもしれません。語り部である「わたし」が詩人ということもあって、詩的な言い回しや、現実とはかけ離れた「超現実的」な描写が多々出てきます。例えば舞城王太郎なども読んでも、私は純文学作品というのがどういうものか、いまいちよく分かっていなかったのですが、本書のようなものと説明されれば、いささか理解した気になれてしまうのが不思議です。そんな作品。
細かい章分けがされており、空白部分も多く見た目の厚さよりすんなり読み終えてしまうでしょう。長編というより詩集に近かったです。巷で言われているような「難解」な印象は受けなかったです。冒頭で「名前が川に流される」というような記述があるんですけど、そんな感じで流れるように読んでいたので、特に「ここはどういう意味なのだろう」とか理解しようとはせずに、ただただ読み終えました。だから、この本の感想を書くのは難しいです。とはいえ有名な作品なので書評や、解説は充分にWEBにも出回っているかと思います。興味があったらそちらをご参考に。
ふと、面白半分にこの小説の<ギャング>の部分を<オタク>に当てはめて読んでみるのもいいかもしれない、と思いました。意味は特にないです。
【3】

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)