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浦賀和宏『記憶の果て THE END OF MEMORY』

親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば…。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第五回メフィスト賞に輝くデビュー作。

退屈な話だなーと思ってたが読み進めるほど面白くなっていった。蛇足かと思われるエピローグも微妙な気分になってそこがまた良かった。でも、もうちょっと端折れるな、分厚すぎ。人間の脳に関する蘊蓄は退屈だった伏線も弱いし。結局はアレだな、全体にはびこる童貞臭さも、「オレオレ的」な主張も、主人公と著者自身を好きになれるかで受け止められ方が変わってくるな。ようは好みが分れそうって事。佐藤友哉好きとかなら問題ないんじゃない。主人公と友人二人との会話は『エナメル〜(ISBN:4061822101)』を思わせるし、と言ってもこっちが先だけど。
あと、著者近影で笑わしてきよる。大物だとおもう。

記憶の果て (講談社文庫)

記憶の果て (講談社文庫)