漫☆画太郎の漫画の魅力

好きな漫画家は?と聞かれたら迷わず「漫☆画太郎」と答えるだろう。
きっかけは小学校の頃だった。当時少年ジャンプ連載していた「珍遊記」を見たとき僕は衝撃を受けた。それは一般的な漫画に感じる絵が上手い、ストーリーが面白いなどとは違って。「見ちゃいけないものをみてしまった」といった感想だった。しかしそれだけに充分なインパクトだった。少年の心にたいへんなトラウマを植え付けたのである。
ストーリーも目が離せなかった、しかしそれは読者(提供される側)の視点ではなくて、いうなら担当編集者(提供する側)の視点に近い者があった。特に中盤以降、物語が進まない進まない。2週たっても3週たっても進まない。あんなに漫画でドキドキハラハラさせられたのはあの時だけだ。いわばファンは、漫☆画太郎の漫画家っぽくなさに親近感を抱いているのかもしれない。
コピー芸(持ちネタ)や行き当たりばったりのストーリー、頻繁に出てくる老婆の裸(これについてはなにか重いものを抱えてるのかもしれない)もはや作者欄に漫☆画太郎と書いてあるだけで爆笑できるほどの信者だ。
これからも面白い漫画を書いていって欲しい。(そろそろ危ういけど)